医療事故裁判例:癌

1.肝癌【検査を怠った事例】
(概要)
慢性肝炎に罹患していた患者が、その後、肝癌と診断されるも、既に手術療法などの治療を行うことができないほど進行していたため、根治治療はできず、肝癌により亡くなった事案(岐阜地方裁判所平成21年1月28日)。

(裁判所の判断要旨)
慢性肝炎の病態等から、病院側には、肝癌発見のために定期的に腫瘍マーカー検査及び超音波検査を実施すべき義務があり、それを怠ったとして、責任を認めた。

(認容額)
3895万3971円
※内訳:逸失利益1384万7450円、慰謝料2400万円、等
★弁護士からのコメント
本件のように、定期的・継続的に医療機関を受診していたにも関わらず、適切に検査がなされていなかったために肝癌が見落とされ、気付いた時には既に根治治療できないほどに進行してしまっていたという事例は散見されます。

 

 

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